ヘナ染毛料と他のヘアカラーとの違いの一つに、「染色力の持続期間」があります。つまり、ヘアカラーよりヘナ染毛料の方が色落ちが多いと言われています。ではどのくらい色落ちするのか。それぞれの1ヶ月間の変化を追ってみました。
使用ヘナ染毛料とヘアカラー
色落ち実験について
※これはあくまでも実験であり、染色後の色の変化を約束するものではございません。
※写真は同じ場所、同じ光量でカメラのセッティングも同じ条件で撮っておりますが、撮影者の技術不足により、写真の質は一定でありません。ご了承ください。
15分ほどで初日の色は着色します。ペーストを塗っている間にも、みるみる色が変化していきました。
1ヶ月の期間、殆ど色見は変わっていませんが、1ヶ月後の毛束は初日と比べると若干薄くなっています。
初日 3日目 5日目 1週間 2週間 1ヶ月
『1日1回のシャンプー』
5日目まではヘナの特性である酸化により、徐々に濃い色に変化していきます。1週間後には少し赤味が入り始めます。1ヶ月後には赤味が強い色に変化しました。
肝心の色落ちですが、色の変化の方が目立ってしまい良くわからなかったので、前回行った染色実験の毛束(下記の写真)と比較してみました。(染色後のシャンプーなしで1ヶ月間放置)
初日 3日目 5日目 1週間 2週間 1ヶ月
『シャンプーなし(1ヶ月間放置)』
シャンプーをしない方が明らかに濃い色を残しています。
初日 3日目 5日目 1週間 2週間 1ヶ月
染色後1時間放置。写真で見る限り、半月後までは大きな色落ちはありませんが、1ヶ月後の写真をみてみると薄い色になっています。
初日 3日目 5日目 1週間 2週間 1ヶ月
結論
毎日洗髪していると、かなり色が落ちているような気がするのですが、実際はそんなに大きな変化はしていませんでした。
ヘアカラーは予想どうり劇的な色の変化は見られませんでしたが、1ヶ月後の色は少し薄くなっていることから、僅かずつですが色落ちをしてることがわかりました。実際に毛髪に使っていると、色の変化は殆どわからないでしょう。
HC染料入りの染毛料(ヘナと12ハーブのブラウン)は、初日から半月後までは色落ちによる劇的な色の変化はあまり見受けられません。酸化による変化は、配合成分であるインディゴの酸化によりはっきり出るため、1週間を過ぎると赤味が出てきます。(※インディゴは酸化での色変化が激しくでます) HC染料入りの染毛料は初日からしっかりと色が入り、さらに酸化によって深い色に変化していきます。しかしながら、ヘアカラーと比べて色落ちがしやすいという特性から、半月後から1ヶ月後の色落ちは避けれません。実際に毛髪に使っていると、酸化による色の変化は見てとれますが、色落ちによる変化は殆どわからないでしょう。
ハーブのみ配合染毛料(香草煉瓦)は、半月後でもあまり色の変化が見られません。1ヶ月たつと、色落ちをはっきり見ることができました。香草煉瓦(ハーブのみの染毛料)にはインディゴは配合していませんので、色の変化はさほど大きく見られないのだと思います。実際の毛髪に使っていると、酸化による色の変化は最初の1週間は見てとれます。その後はあまり分からないでしょう。色落ちによる色の変化はあまり感じることはないでしょう。
今回の実験は、一日に一回の洗髪のみで、どのくらい色落ちするかを見て見ましたが、実生活ではもっと色々なものが毛髪に付着します。例えば、排気ガス、毛穴から出る皮脂、整髪料などです。それらが色落ちに、どのくらい影響するのかは今のところわかりません。ですので、それらの影響や一日の洗髪回数などによって、色落ちの度合いは変わってくると思われます。