今日、一般販売されているヘナ商品には、大きく分けて2つの種類があります。
さらに、化学染料配合ヘナ商品は2つに分かれます。
②HC染料、塩基性染料入り
天然ヘナ商品に化学染料は入っていません。自然界にあるものをそのまま使用する為、頭皮や毛髪にはやさしいです(植物アレルギーなどがある場合はかぶれることもあります)しかしながら、その色の種類は基本的に1色(オレンジ)。さらに色の入り具合は周囲温度、髪質等により変化しいつも一緒ではありません。ヘアカラーもしくは白髪染め商品という視点で見れば、使いにくい商品となります。
一方、化学染料配合ヘナ商品、ジアミン染料入りの場合、色の種類は多く、しっかりと染まり、色持ちがよい商品を作ることが出来ます。これは一般的に販売されているヘアカラー商品と同じです。良いことづくめのようですが、最大の欠点は頭皮がかぶれる方が多く、毛髪にもかなりの負担がかかるということです。ヘアカラーやブリーチ等を使用した際、頭皮がピリピリし、ぎゅーっと締め付けられるような感じを経験された方もおられるのではないでしょうか。(私もその一人でした)さらに、肌に付着すると染まりやすいです。現在、ジアミン染料入りヘナ商品は「雑貨」として扱われております。
もう一つの化学染料配合ヘナ、HC染料、塩基性染料ですが、これらは化粧品顔料と呼ばれる物で、化粧品として使用してもよいと薬事法で定められているものです。これらの染料は体に対する作用は優しく、ヘアカラーで頭皮がかぶれた方でも使用できます(植物アレルギーなどがある場合はかぶれることもあります)色の入りがよく毛髪に対するダメージはありません。さらに、肌に付着しても染まりにくいという利点があります。しかしながら、ジアミン染料入りの物に比べて色落ちが早い、色の入り具合が不安定という欠点があります。
では、結局どのヘナ商品を使用したほうがよいのか、と言うことですが、、、ヘナ染めをされる方が何を求めてヘナを使用するのか、と言うことだと思われます。白髪染めを行うというメインの目的があり、さらに何を求めるのか。。。
と、言うことは、、、
1の場合、天然ヘナ
2の場合、ジアミン染料入りヘナ、またはヘナ配合でないヘアカラー
3の場合、HC染料、塩基性染料入りヘナ
という使い分けではどうでしょうか。もちろん、それぞれに利点、欠点がありますので、それらを考慮した上で使用されてください。